
美濃和紙の歴史
起源は定かでありませんが、正倉院に現存する702年の 戸籍用紙に美濃紙が使われており1300年以上の歴史を有します。
平安時代には経文・経典として、 近世では書写用紙として使われていました。
江戸時代には美しく光を拡散する障子紙としても 高い評価を受け、「美濃判」という規格が定着する程でした。
徳川家康が関が原の合戦で用いた「采配 」にも使われた、 という逸話もある。

2014年、ユネスコ無形文化遺産に本美濃紙の技術が登録され、
2020年東京五輪の表彰状に使用が決定。
美濃和紙の特徴
岐阜県美濃地方は豊富で質の良い水源があり、 縦ゆり、横ゆりを交えた漉き方で、 薄くムラのない、かつ強靭で耐久性のある 和紙を得意としています。

岐阜提灯や岐阜和傘などの工芸品にも 用いられ、特に薄いものは薄美濃と呼ばれ、
大英博物館などで文化財の修復用に 重宝されています。

紙糸の歴史
手仕事のとしての紙糸
綿糸や絹糸が入手できなかった山陰や東北地方などで、 農家の自家用に主に反故紙(不要になった紙)を用いて紙糸が作られていました。 特に宮城県白石では紙糸(かみいと)を用いて織り上げた紙布(しふ)が 名産品として、江戸幕府への献上品とされていました。 明治以降衰退しましたが、昭和に入り、方法を研究し復刻。 全国で数名の紙布作家が活動しています。
※紙布:和紙を切って撚った糸を織って布にしたもの
量産用としての紙糸
和紙を細くスリットし使用できる技術を活かし、 編み物製品への展開を図って紙糸用の原紙開発に着手。 世界で初めて強度と伸びのある紙糸の開発に成功しました。

紙糸の特徴
・軽い(綿の1/3の比重)
・しなやかなハリとコシ
・吸放出性
・保温・保湿性
・通気性
・抗ピリング性(毛羽立ちがすくない)
・静電気が発生しにくい
・サステナブル(生分解性)
和紙のミクロの世界

渦の様に何層も重なっている特殊形状が断熱性、吸放出性等の様々な特性を生んでいます。
こういった紙糸の吸放出性、保湿といった特徴を生かした
マスクをT.i.coでは紹介しています。
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こういった色々な特徴を持った日本の高機能天然繊維「美濃和紙糸」
を使用してこれからT.i.coのオリジナルアイテムを色々紹介していきますので
お楽しみにしていてください。
当社の和紙製品は松久永助紙店の美濃和紙糸を使用しています。松久永助紙店
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